「幸せなお金持ちになる秘訣」を詰め込んだ大ベストセラー、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」という本をご存知でしょうか。その要約に意見を交えて10分でわかるまとめをつくってみた!
なお、本記事の引用元はすべて本田健の「ユダヤ人大富豪の教え」となります。
長いので目次の活用をおすすめします!
主人公は20歳の起業を志す学生。
アメリカ滞在中に出会ったとんでもない大富豪に「幸せに成功するための秘訣」教わる話。話が対話形式で進んでいくため読みやすく、お金の話なのに泣けると話題のミリオンセラー。
まず成功の秘訣を説く前に、2つの大事なことを挙げています。
幸せに成功したければ、自分らしい人生を生きることに集中して、お金のことや成功することを忘れるのが大切
つまり、「自分らしく生きる」ことが人生の幸せの最も大きな要因であり、「成功」や「お金持ち」であること自体は幸せではない、ということ。夢を聞かれて「億万長者になること」と言う人がいますが、そうではなく「億万長者になって何がしたいのか」が重要だという意味でしょう。
成功している人間とそうでない人間の違いをよく観察していると、成功に学歴、家柄、才能、運がまったく関係ないのがわかる
2つ目に「ありのまま」をみる目が大切と言っています。成功に運が関係ないというのは少し驚きですが、ここで言っているのは「不安や偏見、思い込みを捨てて素直な気持ちでありなさい」という意味ですね。 さらに、世の中の流れや人の器を見極める目をもつことも大事。
そして本文はこの2つを根本にして、さらに17の秘訣を挙げています。
本書では17の秘訣があり、それは人脈であったり、ビジネスであったりしますが、これらは大きく5つのことを言っていると考えました。
それは、
■社会のルールを学べ
■自分のことを知れ
■感情と思考をコントロールしろ
■お金のことを学べ
■周囲の人との関わり方を学べ
ということです。
世の中の仕組みを知らなければ、金持ちになるのは難しい。
提供したサービスの量と質=報酬額
つまり社会の仕組みとは、大きなサービスを提供したものがより大きな報酬を得る、ということ。 例えば飲食店であれば、アルバイトのうえに社員さん、その上に店長がいますよね。アルバイトと社員さんは従業員、店長はそのお店を取り仕切るマネージャーです。そして店長を雇っているオーナーが、ビジネスのオーナーです。
報酬額は、従業員<マネージャー<オーナーになるのが想像できますよね。もっとお金が欲しいと思ったときに、バイトをめちゃくちゃ頑張るんじゃなくて、オーナーになりなさい、ということ。
ビジネスによって、お金の流れは全然違います。単純にお客さんがたくさん入るから儲かっているというのは幻想です。就活をした方は分かると思いますが、同じ業界、同じようなサービスを提供していても会社によって利益率に大きな差があるのはこのためですね。
本書では自分のビジネスを持つことの5つの原則として次のことを挙げています。
1.自分の大好きなことを見つけ、その分野で成功している人を探すこと
自分の仕事が好きで仕方ない、というのはとても幸せなことでしょう。そして、大好きなことをしている人は人を惹きつける魅力があるので、成功が近くなるのでしょう。また、成果を出すためにはその道のプロに聞くのが最短ルート。
2.その人について仕事のやり方を学ぶ。このとき学ぶこと、やるべきことを全てやり、絶対に妥協しないこと
飛び抜けた結果を出すために大切なことは徹底的にやること、そして最後の1ミリに拘ること。これは、スポーツ選手に学ぶことが多いのではないでしょうか。
3.いきなり会社をやめたり、大きなお店を始めたりといったリスクを冒さないこと
4.スタートしたらお客をいかに喜ばせるかに意識を集中し、そのサービスを継続して利用してもらうシステムをつくること
5.儲かる仕組みを作ったら、だれが管理してもうまくいくようにする。普段は日常的な仕事をせずに、どうしたらお客や従業員をもっと大きなスケールで喜ばすことができるか考えること
このあたりはあまり実感がわきませんが、起業家はリスクを良しとするような風潮があると思います。ただ楽観的にリスクをとるのではなく、不必要なリスクは潰すということでしょう。
幸せな金持ちになるための秘訣は、自分の大好きなことを仕事にすること
大好きなことに巡り合ういちばんの方法は、いまやっていることが何であれ、それを愛すること
好きなことをしている人は魅力的と言いましたが、好きなことが見つからない人も多い。本書では、今やっていることを愛することで大好きなことに巡り合うことができると言っています。
これは恋愛と同じじゃないでしょうか。好きであっても、付き合っている相手の100%全てが好きということはほとんどなくて、すれ違いや価値観の合わない部分はもちろんある。その時の不満で恋愛を終わらせていたら、一生「大好き」な人には出会えないでしょう。合わない部分を含めて相手を「好き」でいられるか、というのはとても大事ですよね。
ここで気をつけることが、好きなことと得意なことを取り違えないこと。
賞賛がなくても、お金をもらえなくても、やっているだけで楽しくなってしまうこと、それが「好きなこと」
簡単に見えて、この見極めが一番難しい。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きで打ち込めば打ち込むほど結果がでて、得意になることが多いからです。本人でも、「好きでやっているのか、それとも結果が出るのが楽しくてやっているのか」という区別はつかないのではないでしょうか。多くの場合、両方とも含まれている気がします。
考え方や感情については、本書で最も多くのページを割いて説明されています。自分の内面を見つめることはとても重要であるという意味でしょう。
人生は、「考えること」と「行動すること」の二つでできている
思考が人生をかたちづくり、感情が人生をコントロールしている
食べるものが体をつくるのと同じで、考えることと行動することが人生をつくる、と言っています。成功するために必要なのは、豊かに生きる世界観を持つこと。
「おひるごはんを食べる時間がなかった」としたら、「仕事が忙しすぎておひるごはんも食べられなかった。最悪だ。」って思うより、「おひるたべなかったからダイエットにいいし、晩ごはんもその分美味しくなる!」と考えたほうが人生楽しいですよね。
そのためには、「思考を可視化する」ことが大事。
ふだん考えてること、感じていることは、紙に書いたほうがいい
これはブログを書いていて感じましたが、思考を文字にすることで頭の中もクリアになるし、考えていることもはっきりします。人は一日に数万のことを考えていると言われていますが、考えたことなんて片っ端から忘れています。自分の思考が理想的なものなのかチェックするためにも、アウトプットが必要なんですね。
セールス、つまり営業なくしてビジネスは存在できません。買う人がいなければビジネスにならないから。
そして、営業と感情は非常につながりが強い。同じ商品であっても、全然見ず知らずの人がおすすめする商品より、信頼のおける友達がおすすめする商品のほうが買いたくなりますよね?それは、「安心感」や「信頼」という感情の違いによるもの。
さらにセールスの最も大事なのは
イメージを描けるように話し、感情に訴える
こと。
そして、自分で考えていることを把握し、感情に訴えることができればスピーチの天才になれると述べています。「スピーチがうまい」ことは多くの成功者に共通する素質です。アップルのスティーブジョブズもスピーチの天才と言われていましたよね。
アラジンの魔法のランプってご存知ですよね。こすると願いが叶うやつ。本書では、望みをかなえる秘密=魔法のランプは目標設定である、と言っています。
あと1カ月で2015年も幕を閉じますが、1月に立てた今年の目標を覚えていますか?ぼくは目標を立てることで満足してしまって、立てたはずの目標すら思い出せません。ですが、2か月前に明確な目標をもってから、いままで3日しか続かなかったブログをこうして現在進行形で続けられています。
ただ流される人生には目標は必要ないでしょう。逆に、なにか成したいことがあるのなら、絶対に目標の立て方を学ぶべき。
目標の立て方はこちら。
1.ワクワクするような目標を立てる
やるべきことでなく、こうなったら最高!死んでもいい!っていう目標
目標にワクワクしてますか?自分に素直に、理想の状態をイメージすること。
2.目標は細分化し、具体的な行動ステップを考える
いきなり実現不可能なことを目標にしない
小さな目標を立てること。よく言われることですが、間違いないです。じゃあなぜ高い目標にしてしまうのかというと、目標を立てる時ってやる気と気合があるから。なので、本当にこんなんでいいの?という小さな目標から始めましょう。
3.目標を達成したときのご褒美と罰を用意する
目標を達成することで感じる喜びをできるだけ書いてみる。また、達成できないとどんな痛い目にあうか書いてみる
4.目標が達成したときをイメージして楽しむ
目標を達成して、自分や周りの人間が喜んでいるところを絶えずイメージすること
ぼくはこの2つをしたことがないのですが、周りで目標設定がうまいなーという方はここが本当にうまいです。目標をたてて、達成するまでのステップを全て楽しんでいるんですよね。
5.行動を起こす
目標までのステップをひとつひとつ行動に移していく。情熱を持って行動すること
目標を立てたら即行動です。社会で通用する「実行力」のある人は、決めてから行動に移すまでのスピードが異常なくらい速い。ぼくみたいに目標をたてて満足してしまう人は、目標を上方修正するつもりで動くといいでしょう。
決断を先延ばしにすることは「いまは決断しないでおこう」という決断だ。これが、人生で最も大きい落とし穴の1つだ。
「決断力」という本もあるほどですが、人生は決断の連続です。決断については、面白い記事をよみました(最後にご紹介します)。主張としては、「決断にかけている時間は無駄だから、さっさと決めて、選んだ道で頑張ればいい」ということでした。
もうひとつ意識していることとして、「迷ったらやる!」と決めています。少なくとも大学生はいろいろ経験してみてナンボ。大学生の方はそのくらいの気持ちでいたら、きっといろんな経験ができますよ。
失敗とは、諦めてしまったときにのみおこる
自分でダウンを認めない限り、人生のゲームでは負けない
失敗しても、得るものを得てまた挑戦すればそれはただの過程になりますよね。これは数々の成功者が口をそろえて言っています。
ヒットが打ちたければ打席に立ち続けるしかないんです。三振して打席に立つことをやめてしまったら、イチローだってヒットは打てません。
学校では教えてもらえないのが、お金のルール。本書ではお金の知識と使い方について5つの原則があると言っています。
1.たくさん稼ぐ
2.賢く使う
お金を使うときは、そのお金で何を得ようとしているのかよく見極めること。 賢く使うとは、人を喜ばせるように使うこと 。
稼いだ分だけ使うのではなく、収入が増えても使う分は変えないことが大切だと言っています。
お金の使い方って人によってすごく差が出ます。例えばぼくは美味しいものは大好きですが、ほとんど外食しません。逆に、数時間で1万円かかるダイビングにはお金を使います。価値があると思うものにお金を使うこと。
他には以下のことを挙げています。
3.がっちり守る
4.投資する
5.分かち合う
金持ちになった連中はお金のなかったころから収入の10%を寄付していた
「人と分かち合うことでますます豊かになる」
成功のためのお金のルールとは違うかもしれませんが、多くの社会人が「学生のうちにお金のことを勉強しておくべきだった」と感じるそうです。 学校ではお金のことは教えてもらえないので、自分で勉強した方がいいでしょう。
レストランのオーナーとして成功するためには、多くのお客さんに来てもらわなければならない。
店の内装を担当してくれた人、食材を納入してくれる業者、それを運んできてくれる運転手、レストランからでたゴミを掃除してくれる清掃員、多くの人たちの協力と献身があって、初めてこの人は成功できる
このように考えると、成功するためには多くの人の協力が必要なことが分かりますね。これはなにも成功に限ったことではなく、普段の生活にも言えること。目に見えないたくさんの人の存在があって現在の生活があることを意識すると、身のまわりの「当たり前」に感謝できるのではないでしょうか。
君の周りの300人に、同じく300人の知り合いがいる。
だから、最初の300人といい関係をもっていれば、少なくとも9万人の人と繋がっていることになる
人はだいたい、200~300人の知り合いがいるそうです。知り合いにもそれぞれ200~300人の知り合いがいて…と考えると友達の友達は9万人もいることになる。つまり、成功に必要なのは特別なことをするのではなく、身の回りの人を大事にすることから始まるということですね。
人は、だれかと人間的な繋がりを感じた時に初めて幸せを味わう。
お互いに心から信頼できるパートナーを持ちなさい、ということ。草食系男子なんて言葉がある時代ですが、ぼくは「人と付き合う」ことが「人生を変えた出来事」の1つだと感じています。また、スポーツの経験がある方は、「仲間」の存在がどれだけ大きな力を生み出すかお分かり頂けると思います。
本を読んで満足してしまうことって多いです。とくに読みやすい本だと、どんどん記憶から抜け落ちていってしまう(ぼくだけかもしれませんが)。そんな時に、ぜひ読んで頂けたら嬉しいです。
長くなりましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
「幸せなお金持ちになる」なんて大変そうなことでも、心がけていることは意外と当たり前のことだと思いませんでしたか?ただ、少し考え方が違っているだけなんですよね。
ユダヤ人大富豪の教え、文庫本になっていてすごく読みやすいので、気になった方はこちらからどうぞ。