画像は「LIGO」より引用
今月11日、米・カリフォルニア工科大学やマサチューセッツ工科大学の研究者などから構成される研究チーム「LIGO(ライゴ)」が、アインシュタインが一般相対性理論で100年前に存在を予言した「重力波」の観測に成功したことを発表、世界に衝撃が走っている。チームによると、史上初めて観測された今回の重力波は、昨年9月14日に地球から13億光年離れたところにある2つのブラックホールが合体した時に生じたものだという。
重力波とは、ブラックホールや中性子星などの極めて重い物体が激しく運動するときに周囲の時空に歪みを起こし、それがさざ波のように伝わっていく現象のことだ。重力波の観測によって、光や電波で直接見ることのできないブラックホールの動きを知ることができるようになるほか、ビッグバンによる宇宙誕生の様子などを含むさまざまな宇宙の謎が解明される可能性が大きく高まる「ノーベル賞級の成果」だという。
■「重力波」は、あらゆる超常現象を解き明かす鍵となるか?
今回の偉業に、当然ながら世界のオカルト愛好家たちも衝撃を受けている。そもそも、重力波が存在すること自体は過去に間接的に示されてきたが、それが直接観測されたことはなく、予言したアインシュタイン自身さえ「存在しない」と語ったことがある。そのため、重力波の存在を疑う研究者も存在し、オカルト的な文脈で語られることも多かったのだ。それが今回、現実に観測されたインパクトは極めて大きい。
オカルト界において、重力波はさまざまな超常現象の原因とも捉えられてきた経緯がある。たとえばSF映画『インターステラー』では、未来人(5次元生命体)が次元を超越する重力波を操ってメッセージを送信するなど、重力波の存在が大前提のストーリーが展開されていた。また、米空軍の秘密基地「エリア51」で宇宙人の指導のもとUFO研究に従事していたという物理学者ボブ・ラザー博士は、「UFOの推進力は重力波である」と証言している。現在のテクノロジーにおける飛行物体は、物質を後ろに放出することによる反作用を利用して推進力を得ている。しかし地球外知的生命体のテクノロジーでは、進行方向に向けて重力波を発して時空の歪みを作り、そこに引き寄せられる形で(まるで歪みをサーフィンするかのように)推進力を得るというのだ。