〔温故知新 TOP〕 〔夢のクリーンエネルギー〕
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夢のクリーンエネルギー
常温で水素エネルギーの大量貯蔵輸送技術が安全可能となった。
水素エネルギー(水素燃料電池)
・海水を燃料に変える「燃料自己生産」技術の開発に成功(米海軍)
・世界初の「水素発電所」を東京湾岸に建設(千代田化工建設)
・水素1回の注入で650キロ走行する水素燃料電池車(マツダ・トヨタ)
江守孝三

世界&日本の水素戦略(前半)YouTube世界&日本の水素戦略(後半)YouTube
水素エネルギーYouTube
水素エネルギー(検索) 安価な触媒開発が急務-白金-(検索)
水と反応して水素を発生する粉 YouTube


・世界初の「水素発電所」を東京湾岸に建設、2015年に90MWで商用化へ

次世代のクリーンエネルギーとして注目を集める「水素」の商用プロジェクトが本格的に始まる。川崎市と千代田化工建設が2015年をメドに、東京湾岸に「水素供給グリッド」を構築するのと合わせて、世界で初めて商用レベルの「水素発電所」を建設する構想を打ち出した。


水素エネルギーの大量貯蔵輸送技術が安全可能となった。 - 千代田化工建設
世界初の「水素発電所」 - 千代田化工建設
世界初の「水素発電所」 - 他社
水素発電所(google検索)

Hydride Method)は,トルエンなどの芳香族の水素化反応に. よって,メチルシクロヘキサン(MCH)などの飽和環状化合. 物として水素を固定し, 常温・常圧の液体状態で貯蔵輸送. をおこない,脱水素反応で水素を取り出して利用する開発(脱水素触媒開発)。

・水素1回の注入で650キロ走行する水素自動車(水素燃料電池車)

水素ロータリーエンジンは、マツダ独自のロータリーエンジンをベースに、燃料に水素を使えるようにすることで、CO2排出量ゼロの優れた環境性能を持たせた独自のエンジンです。 水素使用に伴うエンジンの変更がわずかなため、比較的低コストで水素エネルギー車を実現できます。また、デュアルフューエルシステムによってガソリンでも走行できるため、長距離移動や水素燃料の供給施設がない地域でのドライブでも、高い利便性を発揮します。 (マツダ水素燃料電池車)

2015年に発売予定の水素燃料電池車のトヨタ試作車は、中型のセダンタイプで、1回の水素注入で約650キロ・メートル走行できる。ほぼ同じ走行性能で市場に投入される。 (トヨタ 水素燃料電池車)

九州大学など 燃料電池向け貴金属フリー触媒を開発

JFS/Japanese Research Group Develops Hydrogen Fuel Cell Needing No Precious Metals
Copyright 九州大学

九州大学、総合科学研究機構(CROSS)、茨城大学の研究グループは2013年2月6日、常温常圧で水素から電子を取り出す、新しいニッケル-鉄触媒を開発したと発表した。安価な鉄を使用しており、高価な白金を使用しない燃料電池の開発が期待できる。

従来、燃料電池の触媒には白金(5000円/g)やルテニウム(240円/g)など高価な貴金属を使用していたが、今回、自然界に存在する水素活性化酵素「ニッケル-鉄ヒドロナーゼ」をモデルとして、安価な鉄(0.06円/g)を使用した人工触媒を開発した。 研究成果により安価な燃料電池の開発が可能となり、水素エネルギー利用技術の発展が期待できるとしている。 関連のJFS記事: ダイハツ、CO2も出さず貴金属も使わない燃料電池の基礎技術を開発



・海水が「燃料」に・・・米海軍が技術開発に成功、10年後の軍艦は「燃料自己生産」か

中国メディアは、ドイツメディアの報道を引用し、米軍が海水を燃料に変える技術の開発に成功したと報じた。記事は、「海水燃料の大量生産にはまだ時間が必要とみられるが、軍艦の燃料供給に革命的な変化をもたらす可能性が高い」と論じた。
報道によれば、米軍の依頼を受けた科学者らは、海水から二酸化炭素と水素を抽出する方法を開発した。海水中の二酸化炭素濃度は空気中の約140倍に達し、海水から抽出した二酸化炭素と水素は浄化装置によって液体燃料に変化する。この液体燃料はディーゼルオイルとほとんど変わらないものだという。
海水を燃料に変える研究に携わっている科学者は、「工業規模での燃料生産が次の目標」と述べ、「海水から燃料を生産することが可能であることは証明された。次にすべきことは生産効率を改善することだ」と語った。
報道によれば、米海軍はすでに海水から生産した燃料でテスト型の航空機を飛行させることにも成功しており、今後10年ほどで米軍艦が艦内で燃料を生産し、航行できるようになる見通しだという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供)

発電効率が80%を超える燃料電池、水素イオンで実現へ
現在の燃料電池の発電効率は60%程度が最高水準だが、それをはるかに上回る“超高効率”の燃料電池の原理を東京ガスと九州大学が共同で開発した。発電に必要なイオンの移動物質を従来の酸素から水素に置き換えて、多段階で化学反応を起こすことにより、電力の発生効率が大幅に向上する。

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図2 発電効率80%超を実現するSOFCの仕組み(画像をクリックすると拡大)。出典:東京ガス、九州大学

共同研究チームは水素イオンを移動させることによって電力の発生効率が向上するメカニズムを発見した。燃料電池を2段構成にして、それぞれで燃料の組成を最適化すると、発電効率を80%以上に高めることが可能になる(図2


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