https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190417-00050077-yom-pol
新元号「令和」を考案したと有力視されている国文学者の中西進氏(89)=写真=は、読売新聞のインタビューに応じ、「元号の根幹にあるのは文化目標」とした上で、令和の「和」について「『和をもって貴しとせよ』を思い浮かべる」と述べ、十七条憲法の精神が流れているとの考えを語った。
「令和」の出典は、大伴旅人(たびと)が730年に開いた宴(うたげ)での「梅花の歌三十二首」の序文。万葉集では「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ」と表記され、「和」は風のやわらかさを示す言葉として使われている。
中西氏は、自ら考案者だとは明言しなかった。しかし、「元号は文化」と考える中西氏は、604年に聖徳太子が制定したと伝えられる十七条憲法の平和精神を重視。「大和の心」は万葉の精神にも流れ、平和憲法にもつながるものだとした。
その上で「令」は、善いことを意味し、「令和」とすることで、新元号にふさわしい「麗しき和」が表現されていると語った。
ただ、十七条憲法を伝える日本書紀は、全体が漢文で、典拠となる「国書というのに抵抗がある」とし、日本固有の万葉仮名を使った万葉集こそ典拠の国書にふさわしいとした。
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政府は「令和」や他の元号案の考案者を明らかにしていないが、関係者の間では、令和の考案者は中西氏だとの見方で一致している。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190412-00000142-kyodonews-soci
新元号「令和」の考案者との見方が浮上している中西進大阪女子大元学長(89)=日本古典=は12日、万葉集の講座を東京都内で開いた。令和の「令」は発音が美しいと評価した上で、「令」には命令の意味があるとの見解について「当たらない」と説明した。
自身が考案者かどうかに関しては「中西進という人が考案者と言われているが、ここにいるのは違う人間だ。元号は世の中の一人の個人が決めることではない」と明言を避けた。
講座で、「命令の令との指摘は、こじつけだ。令嬢や令夫人などと同様に、和を形容する意味に取るのが普通だ」と強調した。
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新元号を考案したと有力視されている国文学者の中西進さん(89)が12日、東京都内で開いた市民講座で「令和」について解説した。自身が考案者かどうかは明言しなかったが、「辞書には『令は善なり』と書いてある。令と言えば善いことだ。こんなにすばらしい字はない」と話した。
毎月1回開いている講座で中西さんは万葉集の和歌を解説。この日は「元号について一国民として話す」として、約1時間半すべてを新元号の話にあてた。
「令和」の典拠である万葉集の梅花の歌の序文は、中国の詩文集「文選(もんぜん)」の「帰田賦(きでんのふ)」の影響があるとの指摘がある。この点について中西さんは「令月」は帰田賦では2月の意味だが、万葉集では1月の意味で使われているとし、「和」の使われ方も違うとして「同じものだと考えるのは理解できない」と強調。
「れい」という発音については「『玲瓏(れいろう)玉のごとし』や『容姿端麗』など非常に美しいものに使われる」と述べた。「令」が「命令」の意味を含むとの指摘については「文脈が違えばそれぞれ際だった側面が強調される。こじつけだ」と語った。
自身が考案者であるかどうかについては「たまたま同じ名前の人が考案したかのごとく言われているが、たぶん今ここに座っている人間とは違う」とけむに巻いた。(田嶋慶彦)
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新元号「令和」の考案者として有力視されている国文学者の中西進さん(89)が、館長を務める高志の国文学館(富山市舟橋南町)で14日に令和についての解説会を行った。中西さんは考案者について「皆さんは知りたいのだと思いますが、私ではないのですよ」と話した。
中西さんは、令和についての解説パネルなどをそろえた同館内の記念コーナーについて説明。「令和」の典拠である万葉集の梅花の歌の序文の「初春令月、気淑風和」について、漢籍の影響があるとの指摘もあるが、中西さんは「日本の風土に根ざした独自の表現」と指摘。「美しい風土への限りない感謝と尊敬を持ちながら、令和という時代になることを喜んで国民の一人として迎えたい」と語った。
記念コーナーは開催中の企画展「家持発見 響き合う詩歌と絵画」の展示室にある。企画展は5月13日まで。観覧料一般500円、大学生250円。開館時間は午前9時半~午後6時。火曜休館(30日は開館)。(竹田和博)
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190414-00000078-kyodonews-soci
新元号「令和」の考案者との見方が出ている中西進氏(89)が14日、館長を務める富山市の「高志の国文学館」で新元号に関する企画展の解説会を開き、「(令和の考案者は)私ではないのですよ」と述べた。「(元号を)つくるのは神や天」とも語った。
中西氏は企画展の展示資料を説明した後、「令和」と書かれた書を指し示しながら自ら元号に言及した。「誰かが考えたとしても、粘土細工の粘土を出しただけ」と話し、考案者について明言を避けた。
企画展は4月10日に始まり、5月13日まで。新元号の典拠とされる万葉集の複製や関連する絵画などを展示している。
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